15日未明、石川県中能登町の住宅で、来月の町長選挙に立候補を表明していた前の副町長の男性とその母親が首から血を流した状態で見つかり死亡した事件で、部屋から凶器と見られる血痕の付いた包丁が押収されていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
部屋が荒らされたり、外部から侵入されたりしたような形跡はなく、警察が詳しい状況を調べています。

15日午前0時すぎ、中能登町武部の住宅でこの家に住む廣瀬康雄さん(65)と母親の芳江さん(93)の2人が、首から血を流して倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが死亡しました。

廣瀬さんは、中能登町で先月まで副町長を務め、来月行われる中能登町長選挙に立候補を表明していました。

警察によりますと、2人はふだん母親の芳江さんが寝室として使っている1階の部屋で倒れていましたが、この部屋から凶器と見られる血痕の付いた包丁が押収されていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。

廣瀬前副町長は妻と芳江さんとの3人暮らしで14日午後6時半ころ、訪れた娘や孫らと一緒に食事をしましたが、その後、姿が見えなくなり、娘らがさがしたところ芳江さんの部屋で倒れているのが見つかったということです。

部屋が荒らされたり、外部から侵入されたりしたような形跡はなく、芳江さんは、ベッドの上に横たわった状態、また廣瀬前副町長は畳の上であおむけの状態だったということで、警察が詳しい状況を調べています。

現場はJR七尾線の能登二宮駅から北東におよそ1キロ離れた場所にある住宅街です。

ソース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210215/k10012869111000.html