2021/03/08 17:40
 神戸市灘区の阪急神戸線高羽踏切で昨年11月、踏切内に進入した無人の軽ワゴン車と特急電車が衝突した事故で、兵庫県警灘署は8日、十分にサイドブレーキをかけずに停車し事故を引き起こしたとして元配送業の男(42)を過失往来危険容疑で神戸区検に書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。同署は刑事処分の判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けた。

 捜査関係者によると、男は昨年11月23日午後7時40分頃、荷物を配達するため踏切近くの路肩に停車した際、サイドブレーキを十分にかけないままその場を離れ、踏切内に車を進入させて電車に衝突させた疑い。

 車の停車位置から踏切までの約60メートルは緩い下り坂になっていた。事故で電車の先頭車両の台車が約40センチ左側に脱線したが、けが人はなかった。県警は軽ワゴン車のブレーキをメーカーで検査。異常がないとする結果を受け、男の過失と判断した。調べに対し、男は「サイドブレーキの引き方が甘かった」と容疑を認めているという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210308-OYT1T50160/