https://mainichi.jp/articles/20210321/k00/00m/040/111000c.amp

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、自宅が物であふれる「ごみ屋敷」の清掃の依頼や相談が東京都内で急増している。都会に多い単身の若者が外出を自粛し、ごみの出やすい飲食のデリバリーや通販の利用が増えたことが要因とみられる。2006年に設立された不用品回収・清掃業「リライズ」(横浜市港北区)は20年12月、東京都港区に支店を開設した。

 同社によると、20年1〜2月の一般家庭からの清掃の依頼や相談の件数は月80件程度だったが、新型コロナの感染が広がった同年3月以降は2倍以上の190件前後に急増した。

 依頼者の8割は20代から30代後半の単身者で、女性が7割を占める。部屋がごみ屋敷化するまでには@新型コロナ感染を防ぐため在宅勤務などをして「巣ごもり」するA外食せず、料理宅配サービス「ウーバーイーツ」などを利用するB食後のごみが部屋にたまる−−という過程が多くみられるという。