「知人男性殺害」61歳の男に懲役9年 高松地裁

http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20210527/8030010131.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

去年、高松市で知人をナイフで刺して殺害したとして殺人などの罪に問われ、
正当防衛だったと主張していた61歳の男の裁判で、高松地方裁判所は
「ナイフを突き刺したのは過剰防衛だった」として懲役9年の判決を言い渡しました。

高松市塩上町の無職、横田末春被告(61)は去年8月、自宅で50歳の知人男性の胸などを
ナイフで複数回刺して殺害したとして、殺人などの罪に問われています。
これまでの裁判員裁判で弁護側は、被告に殺意はなく、自分の身を守るための正当防衛だったと主張していました。

きょうの判決で高松地裁の近道暁郎裁判長は被告が事件当時、自宅に入ってきた被害者に突然、
背後から空き瓶で後頭部を1回殴られ、もみ合いになって被害者をナイフで刺したという、
居合わせた別の男性の証言について「現場の状況などと矛盾せず、信用できる」と述べました。

そして「ナイフを突き刺した時点では被害者の被告への攻撃が差し迫っていなかった」
という検察側の主張は退けつつも「被害者の動きを止めるためにナイフを振り回すなどより
危険性が低く、容易に取ることができるほかの手段が複数あった」
としてナイフを突き刺した行為は過剰防衛だったと指摘しました。

また「鋭利な刃物で胸や背中を何度も刺し、殺意が認められる」として、
検察の懲役13年の求刑に対し、懲役9年の判決を言い渡しました。

05/27 18:32