「Wagyu」とは違う「和牛」の魅力を知ってもらおうと、台湾や香港の消費者向けの動画「和牛100%.TV」を、日本貿易振興機構(JETRO)の関連団体がネットで公開している。日本各地のブランド牛の生産者らが登場し、シリーズの再生回数は計160万回を超えた。

 「和牛」は、日本国内で生まれ育った「黒毛和種」など4種と、これらの間で交配させた牛のみを指す。一方、「Wagyu」は日本和牛の遺伝子を受け継いだ肉牛の総称で、主に米国や豪州などで生産されている。

 欧州などでは外国産Wagyuが広く流通しているが、香港や台湾では日本の和牛が人気。昨年の和牛の輸出額289億円のうち、香港が2位(54億円)、台湾が4位(41億円)となっている。

 そこで、こうした地域で和牛をさらにアピールしようと、JETROの関連団体・日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO、東京都港区)が制作したのが「和牛100%.TV」だ。

 これまでに作った動画は、鹿児島、滋賀、山形、宮崎の「産地編」と「クッキング編」の計8作で、いずれも4〜7分程度。タレントの照英さんがナビゲーターを務め、生産現場の様子や、和牛のご当地料理などを紹介している。台湾向けと香港向けそれぞれの字幕を付けた各2種類があり、動画投稿サイト・ユーチューブで公開した。

 最新作の「宮崎編」では、食…(以下有料版で,残り402文字)

朝日新聞 2021年5月27日 12時00分
https://www.asahi.com/articles/ASP5W2VKPP5KTLTB00N.html?iref=pc_photo_gallery_bottom