スポーツジムで男性がバーベルに首挟まれ一時意識不明に

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20210623/5000012613.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

24時間営業している熊本市のスポーツジムで、22日夜、トレーニングをしていた18歳の男性が
重さ100キロのバーベルに首を挟まれ、一時意識不明の重体となりました。
男性は安全器具をつけておらず、店に従業員もいませんでしたが、異変に気づいた別の客の通報で
病院に運ばれ、一命をとりとめました。

22日午後10時半すぎ、熊本市東区の「エニタイムフィットネス長嶺南店」で、
ベンチプレスでトレーニングをしていた18歳の会社員の男性が、
あおむけの状態でバーベルに首を挟まれているのを、店内でいた別の客が見つけ消防に通報しました。

警察によりますと、男性は意識不明の重体で熊本市の病院に運ばれましたが、
その後、意識を回復し命に別状はないということです。

警察が店内のカメラを確認したところ、男性はこの日、ひとりでジムを訪れ、
おもりを少しずつ重くしながらトレーニングしていました。
バーも含めたおもりを100キロにしたあとは一度もあげられず、バーが男性の体に落ちて
首を挟まれてから、別の客が異変に気づいてバーを取り除くまでに5分間程度あったということです。

ベンチプレスを行う際には、上げられなかった時にバーが直接、体に落ちないように、
両脇に「セーフティーバー」を置くことがルールになっていますが、男性は設置していなかったということです。

警察によりますと、店は24時間営業ですが、夜8時から午前11時までは従業員はいないということです。
警察は、事故の詳しいいきさつを調べています。

ジムを運営する東京の「FastFitnessJapan」は、
「ベンチプレスを使用する際には、セーフティーバーを置くように周知しているほか、
緊急の際にはボタンを押せばセキュリティ会社に通報できるようにするなどの対策をとっている。
安全管理には問題はなかったと考えているが、今回の事故を受け止め、
セーフティーバーを使用してもらうよう周知を徹底していきたい」とコメントしています。

国内のフィットネスジムの7割弱が加盟しているという、日本フィットネス産業協会の松村剛事務局長は
「ベンチプレスでのトレーニングの際には、重いものが体に落下する可能性があるという
危機意識を施設の提供者側はもちろん、取り組む側も持つことが重要だ。
日常的にトレーニングに取り組んでいる方も自分を過信せず、
常に事故の危険性を想定してトレーニングしてほしい」と話していました。

06/23 17:05