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広い駐車場で隣にとめたがる「トナラー」の心理とは

大型商業施設などの広い駐車場で、周囲はガラガラに空いているのに、わざわざ隣に駐車してくるドライバーがいます。 
最近では、こうした人を「トナラー」と呼び、駐車場だけでなく、トイレや電車、新幹線の座席、パチンコ店、飲食店など場所を問わずトナラーが存在します。
 
なぜ人はわざわざ隣にやってくるのでしょうか。

SNSではいくつものトナラーの目撃談、体験談が投稿されています。
多くはトナラーをされた人のツイートが見受けられ、「ガラガラなのになぜ横にくる?」「トナラー、マジでウザイですよ」などと憤りを見せる投稿が多数ありました。

また、「トナラーの何が悪いのかわからない」「クルマの隣に駐めたぐらいでどうこういうのは、心が狭いなとしか思わない」といった意見のほか、「トナラーとか名称付けて、気持ち悪いだの、イライラするだの差別して何が楽しいのか」と名称を付けることに否定的な意見もありました。

トナラー行為を迷惑に感じる人も多いようですが、なぜトナラーはわざわざ隣にクルマを駐めたり、座ったりしてくるのでしょうか。

臨床心理士であるB氏は以下のように説明します。

「心理面でみると、通常では人間は自分と他人との間にある程度の距離感を保ちたいと思っています。
個人差はありますが、一般的に両手を広げた範囲が、その人が他人との間で保ちたい距離とされています。
そこに踏み込まれると、人間は不快な気持ちになるといわれており、例えば満員電車や混み合ったエレベーター内など、物理的に他人との距離感を保つことができない場合があります。
こうした場合、周囲の人を人ではなくモノとみなす『没人格化』するように脳が作用し、人間は不快感から逃れることができる仕組みになっています。
そんななか、トナラーは距離感に関係なく他人を『没人格化』してしまう人が多い傾向にあるという見方ができます。
こういう人は、人と人との距離感をイメージしづらく、脳の切り替えが少し苦手なのだと思います。
この結果、他人に迷惑をかけている意識もないまま、駐車場がガラガラでも駐車しているクルマのすぐ横に自分のクルマを駐めてしまうトナラー行為をしてしまいます」

新型コロナ禍でトナラー増える? 対策方法はないのか?

新型コロナ禍において、トナラーの環境は変化しているのでしょうか。

「人間は元来、不安になると集まる習性があります。
今は新型コロナ禍で社会不安が高まっていますが、ソーシャルディスタンスで距離を取ることが求められています。
これは人間にとってかなり苦しいことです。こうした背景もあるので、トナラーと呼ばれる人は増えているのではないでしょうか」(臨床心理士・B氏)

ガラガラな駐車場でもあえて隣に駐車してくる「トナラー」の心理とは?

悪気がなかったとしても、ガラガラの駐車場で隣にクルマを駐めてくるトナラーを迷惑と感じる人も多いでしょう。

人がほとんどいない駐車場では、薄気味悪ささえ感じる人もいるかもしれません。
トナラーをされることで、ドアパンチや、自分のクルマに傷をつけられるなどの迷惑行為に当たる可能性も考えられます。

では、トナラーに自分のクルマの隣に駐められないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか。

まず、店舗や駐車場の出入口の近くにはクルマを駐車しないことが挙げられます。
前述のSNSにもあった通り、トナラーは自分がクルマを探す際の目印としている可能性があります。
店舗や駐車場の出入口の近くは、買い物などで駐車場を使う際に便利な場所です。
そのため、出入口から離れた場所に駐めておけば、トナラーがクルマを隣に駐める安心感と、買い物の便利さを天秤にかけたときに、買い物の便利さを選ぶ可能性があります。
あえて出入口から遠い場所へ駐めるというのもひとつの手といえるでしょう。

また、柱の陰など目立ちにくい場所に駐車するにもひとつの方法です。
さらに、ドアの開閉時に傷を付けられた場合に備えて、駐車監視機能付きのドライブレコーダーを搭載しておくのも良いといえるかもしれません。