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 海外では、「グリーンラッシュ」と呼ばれる大麻草関連ビジネスが莫大な市場を形成している。
国内でも大麻草の成分・CBDを含む製品が急増中。果たして、日本で浸透するのか?

■大麻草の成分CBD。広がる日本市場の今後
日本では規制薬物の大麻だが、その扱いは国により異なる。
日本でも、茎と種子から抽出されるCBDは大麻取締法上における「大麻」には該当せず、合法的に使用が認められている。
そんな中、新型コロナがウエルネス市場の拡大を後押しし、国内でもCBD製品が急増中だ。
この流れを、一般社団法人 日本化粧品協会・カンナビノイド審査委員会は「2017年にWHOがCBDの安全性を認めたことが大きい」と推測する。

現在、海外ではCBDの有用性が認識され、医療用や化粧品、嗜好品として活用される国や地域が多数ある。
国内でもCBD製品が数多く輸入され、ネットショップや実店舗などで幅広く購入可能だ。
しかし、CBD製品と謳いながらCBDが含まれていなかったり、精神作用をもたらすTHCが許容値以上に含まれていたり、品質に問題のある商品も多いという。
「私たちは主に、CBD含量は表記と合っているか、THCが含まれていないか、大麻取締法上の『大麻』に該当していないか、の3点を審査します。
米国のBelcosta Labsと提携し調査を行ない、厚生労働省に情報提供もしています」(カンナビノイド審査委員会)

世界的に大麻合法化の流れがあるが、日本でも法整備が進んでいる。
「今年5月、厚生労働省が、医薬品としての大麻を承認する可能性について報道がありました。
日本も海外と同様に、医薬品として大麻製品を使用する流れが考えられます」(カンナビノイド審査委員会)

果たして日本で「グリーンラッシュ」は起こるのか?

■CBDとは何か?
CBDとは、大麻草に含まれる成分・カンナビジオールの略称で、ストレスの緩和や不安の軽減や精神疾患などに有効とされる。
依存性や精神活性作用のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)とは異なり、CBDの安全性と有効性についてはWHOも認証している。

■爆発的に広がるCBD製品
・食品
CBDが配合されたグミやキャンディー、チョコレートなど、食べることで気軽に摂取できる。

・経皮摂取(クリーム)
ローションやクリームなどを塗って、皮膚から摂取。患部に塗ると痛みの緩和も。

・飲料
CBDオイルが入ったコーヒーや紅茶、ビールなどの飲料。独特の風味を抑えて摂取可能。

・吸引(ヴェポライザー)
電子タバコのような機器を使用し、CBDリキッドを蒸気として吸い込み、摂取する。

・経口摂取(オイル)
抽出されたCBDオイルと食用オイルを混ぜ合わせたもので、最も一般的なCBD商品だ。

※各項目の具体的な製品紹介割愛