兵庫県西宮市は11日、米国で新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した80代前半の男性(同市在住)が帰国後、市内で再び2回接種していたことが判明したと発表した。ワクチンは4回ともファイザー社製。健康被害は確認されていないとしている。

 市によると、男性は現地時間の3月10、31日に米国内の「メディカルセンター」でワクチンを接種。帰国後、市の設置する集団接種会場で6月26日と7月17日に接種を受けた。


 8月5日、男性から市コールセンターに「海外で接種済みだったのに、西宮でも接種した」と連絡があり、発覚した。市に対し、男性は「米国での接種から期間が空いていて、効果が薄れたかもしれないと思った」と説明しているという。

 予診票には接種済みかどうかを尋ねる欄があるが、男性が接種歴を申告しなかったため接種できてしまったという。男性は市に連絡した理由について「家族に『伝えておいた方がいい』と言われたため」と話しているという。

 ワクチンを巡っては、旅行会社が海外での接種をサポートしてくれる「ワクチンツアー」と呼ばれる渡航商品があるが、市は「男性が米国に滞在していた理由や期間は把握していない」としている。

ソース 神戸新聞
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202108/0014584118.shtml