天皇、皇后両陛下は15日、日本武道館(東京都千代田区)で開かれた全国戦没者追悼式に出席した。天皇陛下は「おことば」で戦没者を悼むとともに、昨年に続きコロナ禍に言及。「私たち皆がなお一層心を一つにし、力を合わせてこの困難を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と述べた。

 陛下は昨年の追悼式のおことばで新型コロナウイルスについて初めて公の場で触れ、「私たち皆が手を共に携えて、この困難な状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と語っていた。

 今年は「厳しい感染状況による新たな試練に直面」しているとの認識を示した上で、「なお一層心を一つにし、力を合わせて」と強調して、コロナ禍を乗り越えていくことを呼びかけた。昨年は「手を共に携えて」という表現を使っていた。

 上皇さまが2015年から用い、陛下も即位後の19年から述べている「深い反省」は、今年も盛り込んで「深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬこと」を切に願うと述べた。(杉浦達朗)

朝日新聞 2021年8月15日 16時45分
https://www.asahi.com/articles/ASP8H56JFP8HUTIL013.html?iref=comtop_7_03
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