福井テレビ
8/23(月) 19:00配信
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2024年春の北陸新幹線・県内開業時に、JRから北陸線の経営を引き継ぐ第三セクター会社について、県は23日、計画案の一部を示し、現在の運行本数より24本増便する方針や、引き継ぎ後、11年間の累積で約70億円の赤字となる見込みなどを示した。

新幹線とその区間を並行して走る在来線については、JRが同時運行した場合、その負担が重くなるため、新幹線開業の際に、地元の第3セクター会社が並行在来線の経営を引き継ぐことになっている。

県内では、2024年春の新幹線開業の際に、県と沿線の7市町などで出資する第3セクター会社が、JRから北陸線を引き継ぐが、9月県議会で特急列車の存続など議論するのを前に、県は23日、経営計画案の一部を県議会に示した。

このうち運行計画については、通勤や通学の利便性を高めるため、運行本数を現在の102本から126本に24本増便する考えを示し、朝と夕方の時間帯には快速列車8本を走らせたいとした。

また、経営を引き継ぐ2024年から11年間の収支見込みも示され、運賃などの収入が約437億円となる一方、人件費や運行経費などの費用が約507億円となり、累積で70億円ほどの赤字となることも報告。赤字分については、県と沿線市町が半分の35億円ずつ負担するとした。

並行在来線の経営計画案は、9月6日から始まる定例県議会で議論される。