厚生労働省は7日、新型コロナウイルス治療薬の開発促進のため、国内外の製薬企業3社の三つの治療薬候補について、臨床試験費用などを補助することを決めた。

4月末に決定した第1弾(2社4候補、計約12億円)に続く第2弾で、支援額は近く決定する。

補助金の対象になったのは、アストラゼネカの2種類の中和抗体を組み合わせた注射薬「AZD7442」と、塩野義製薬の軽症用飲み薬「S―217622」、富士フイルム富山化学の軽症用飲み薬「ファビピラビル(製品名アビガン)」。

同省は、治療薬の開発支援として、昨年度第3次補正予算に70億円を盛り込んだ。
第1弾の支援対象の一つは「抗体カクテル療法」と呼ばれる中外製薬の点滴薬「ロナプリーブ」で、7月に特例承認された。
8月末までに、約1700医療機関で約1万3000人に投与されている。


2021/09/07 20:56
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210907-OYT1T50182/