大阪府内の新型コロナの新規感染者数は、今月2日から8日まで、7日間連続で前の週の同じ曜日と比べて減少しています。

一方、重症患者の数は、直近の1週間、増加傾向が続き、7日の時点で271人と、第5波で最も多くなっています。
また、中等症や軽症の入院患者も、7日までの1週間では2000人を超える高い状態が続いています。

こうした状況について、大阪府の専門家会議のメンバーの1人で、大阪・泉佐野市にある、りんくう総合医療センターの倭正也医師は、
「確かに新規感染者数は減ってきているが、まだ先行きがどうなるか分からず、慎重に見ていかないと危ない。
いまのうちにどこまで感染者を減らせるかがポイントで、新たな変異株や次の波が来た時に大変なことになる」と危機感を示していました。

いまの大阪の医療体制については、「保健所の業務がひっ迫して患者への連絡に時間がかかり、
自宅にいる間に容体が悪化して重症に近い状態になってから搬送されてくる患者も増えてきている。

現状で、すぐに使える重症患者の病床は400床ほど用意されているが、重症患者は増えていて今後、埋まる可能性もある。
医療体制はひっ迫していて、まだまだ油断できる状況ではない」と話していました。

りんくう総合医療センターでは8日の時点で、新型コロナの重症患者用の病床は10床のうち9床が、
中等症の患者の病床は28床のうち25床が埋まっているということです。

入院患者の特徴について、倭医師は、「入院してくる重症患者の大半はまだワクチンを打っていない40代、50代で、
20代、30代の入院患者もワクチンを接種していない人ばかりだ。府内全体でもワクチンを2回接種した人で重症化したり、死亡したという話はこれまでのところ聞いていない」
としたうえで、「まだワクチンを接種していない人は、なんとか接種するようお願いしたい。また、ワクチンを打ったあとも感染対策は続けてほしい」と訴えていました。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210908/2000051065.html

【速報】 全国初、大阪府でコロナ感染の10代男性死亡  ワクチン未接種
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1631082406/