IT(情報技術)で実現できる未来の社会や新サービスなどの夢を語るIT夢コンテスト2021(神奈川工科大主催)で、
「あおり運転」に遭遇した際に適切に対応できるシステムを考案した宮崎県立佐土原高情報技術科1年、黒木文乃(くろぎ・あやの)さん(16)が優良賞を受賞した。

学校でプログラミングを学ぶ黒木さんは「将来の仕事にし、みんなに『すごい』と言われるものを開発したい」と話した。


受賞作は「あら?あら?アラート!?」。カーナビとドライブレコーダーを連動させ、
「3回連続幅寄せ」などをされた場合にAI(人工知能)があおり運転と判断。
ナビ画面にタッチすれば警察や警備会社に連絡が届き、近くの警察署など安全な場所までカーナビが案内する仕組み。

2020年夏、黒木さんの親戚の女性があおり運転に遭遇。あおり運転を妨害運転罪とする改正道路交通法が施行(20年6月30日)されたが、
「あおり運転に遭遇しても、運転中では警察には通報しにくい。対応法が確立されていない」と感じ、システムを考えた。


コンテストは全国の中高校生らが対象で、今回は158作品の応募があり、黒木さんら15人・団体が最終審査に進出。
8月下旬にオンライン審査でプレゼンした。黒木さんの提案に向き合った審査員の一人は「保険会社に売り込んでもいいくらいユーザーのニーズに即したもの」と講評。
「新規性、独創性に優れた夢」と評価した。

同高情報技術科主任の江川龍彰教諭は「時代にマッチしており、近い将来に実現可能ではないか」と話している。

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