コローニ・C3B (Coloni C3B) は、スバル・コローニ・レーシングが1990年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー。
エンジンはモトーリ・モデルニ製の水平対向12気筒エンジンを搭載した。C3Bは失敗作であった。8戦に参加し、1度も予備予選を通過することはできなかった。
1988年を持ってターボエンジンが禁止され、全車が自然吸気エンジンを使用することとなり、様々なエンジンビルダーがF1参入を試みた。
スバルもその中の一つだった。スバルはイタリアのモトーリ・モデルニに資金提供し、その水平対向12気筒エンジンを供給することでF1に参入しようとしていた。
1989年にミナルディがこのエンジンをテストしたが、使用には難色を示し、契約は成立しなかった。コローニはコスワースエンジンを使用していたが、活動資金は常に不足していた。
スバルはチームの株式の51%を購入し、エンジンを供給することとした。チームは既存のシャシーを改造してスバルエンジンを搭載し、開発を進めていくことになった。
コローニ・C3Bは当初の設計意図に反して、水平対向12気筒エンジンを搭載したが、当初は過渡的なモデルになると考えられていた。実際にはC3Bはスバルエンジンを搭載した唯一のF1カーとなった。