アベノマスク――2020年4月に新型コロナウイルス対策として当時の政府から全世帯に配布された布マスクだが、

これが21年10月22日から12月26日まで沖縄市立郷土博物館で開催の企画展「新収蔵品展」の中で展示された。


「学芸員の家に配達されたものを、収蔵品として博物館で保管することにしました。
これは、将来的にコロナウイルス感染症のころの沖縄の世相を振り返る展示に使うためです」
といった解説がなされていた。

「日本中に広く配布され、市民の多くがこのマスクをコロナ禍と関連して記憶していることが挙げられます。
このマスクを例えば数十年後に展示した時、2020年より前に生まれ記憶がある人はコロナ禍での暮らしを思い出すことが期待されます。

また一般論としてマスクは消耗品であり、たとえ大事に使ったとしても数年後まで残っている可能性は低く、今保存しておかないと、数年後に入手できる保証がありません」

市販の一般的なマスクではなくアベノマスクであった理由については「市販のマスクは必要な時に入手可能であり、とりたてて資料として収蔵する必要がありません」と話した。
今後は虫食いなどを防ぐための保存処理が行われる。


社会にインパクトを残した新型コロナウイルスの流行の中、大量に配布された分長く残っている可能性が低いアベノマスクがあえて収蔵品に選ばれた。

沖縄市立郷土博物館では今後も、このコロナ時代に関する資料を、写真や文書も含めて収集していく考えだ。

https://www.j-cast.com/assets_c/2021/11/news_20211126203201-thumb-autox380-214121.jpg


2021年11月28日11時31分
https://www.j-cast.com/2021/11/28425492.html?p=all