シャープ 戴正呉氏がCEO退任へ 後任に常務の呉柏勲氏
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220218/2000057961.html

02月18日 18時31分

大手電機メーカーのシャープは、2016年に台湾のホンハイ傘下に入ってから経営のトップを務めてきた戴正呉 会長兼CEOの後任として、呉柏勲 常務をCEOに起用する人事を決めたことを発表しました。
戴氏は引き続き会長として、1年間、経営に関与するとしています。

シャープは18日に開いた取締役会で、会長兼CEOを務めている戴正呉氏が4月1日付けでCEOから退く人事を決めたと発表しました。
戴氏は、経営が悪化していたシャープを台湾のホンハイ精密工業が2016年に買収したあとに社長に就任し、徹底したコスト削減などを進めて経営を立て直し、東証1部への復帰を進めました。
CEOの後任には、3年前からシャープの常務を務めている呉柏勲氏が昇格します。
戴氏はCEOを退きますが、引き続き会長として1年間、経営に関与するということです。
また、18日の取締役会では、シャープが株式の20%を保有し、テレビ用の大型液晶パネルを生産する「堺ディスプレイプロダクト」について、残りのすべての株式の取得に向けて、海外のファンドと協議を進めていく方針も決めたということです。
この会社は、シャープが2009年に4300億円を投じて当時、世界最大の液晶パネル工場として設立したもので、液晶パネルの需要拡大を見込んで再び子会社化する方針にかじを切った形です。


※関連リンク
https://corporate.jp.sharp/info/notices/

2022年2月18日
代表取締役の異動および役員人事に関するお知らせ (PDF:124KB)

2022年2月18日
堺ディスプレイプロダクト株式会社の子会社化(復帰)に向けた協議開始に関するお知らせ (PDF:182KB)