■Gigazine(2022年04月20日 11時55分)

ナビスコの「オレオ」は、年間販売数が400億枚を超えるという世界で最も売れているクッキー菓子。このオレオをねじってクッキーをはずそうとした際に生じる「2枚のクッキーに均等にクリームがくっつくのではなく、どちらか一方のクッキーにのみクリームの大半がくっつく」という現象について、マサチューセッツ工科大学(MIT)の流体力学者が専門的な研究を行っています。

マヨネーズや蜂蜜などの日常的な食品に関する流体力学の研究は幅広く行われており、一例では急須やティーポットの注ぎ口から水が垂れしまう「ティーポット効果」やミックスナッツの袋の中で一番大きなナッツが上に来る「ブラジルナッツ効果」などが流体力学によって解き明かされています。

そんな食品に関する流体力学の中でも「オレオ」を研究対象にしたのが、MITのクリスタル・オーエンス氏ら。オーエンス氏らはオレオをねじって2つに分けた際に生じるクリームの付着量が偏るという現象に着目して物体にトルクをかけて粘度を計測する「レオメータ」という機器を使って、オレオのクリームを調査し、一連の研究をオレオ+レオロジー(流動学)からオレオロジーと命名しました。

オーエンス氏が幼少期からオレオが大好きだったという経緯はさておき、オレオのクリームに関する研究は「平行に設置された2つの平板によって可塑性固体が挟まれた複合体」の例として最適とのこと。つまり今回の研究は、熱可塑性複合材料などの研究につながるという趣旨です。

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