東京大学駒場図書館(東京都目黒区)は9日、江戸時代を代表する儒学者荻生徂徠の自筆の草稿本や肖像画など関係資料約150点について、子孫から寄贈を受けたと発表した。これまで知られていなかった資料も含まれており、江戸時代の思想や文化の研究に役立つと期待される。

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 同図書館によると、寄贈したのは子孫の荻生茂樹氏と庄子妙子氏で、昨年5月に打診があった。
 明朝時代の漢詩に注釈を付けた「五言絶句百首解」の草稿本には、徂徠が筆を入れて文を練った跡がはっきりと残されている。これまで1970年代にマイクロフィルムに撮影された資料は存在したが、加筆された箇所は判読が困難だった。(2022/05/09-09:21)

時事ドットコム 2022年05月09日09時21分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022050900252&g=soc