※2022/06/08 22:44

 国土交通省は、道路のバリアフリーに関する運用指針を改定し、視覚障害者が鉄道の踏切の位置を把握できるように点字ブロックを整備することを道路管理者に求める方針を決めた。奈良県で4月に起きた目の不自由な女性(50)が踏切で電車にはねられる事故を受けたもので、近く全国の自治体などに通知する。

国交省によると、運用指針はバリアフリー法に基づき作成され、点字ブロックの整備が必要な場所を定めている。これまで踏切については記載がなく、道路管理者の判断に任されていた。

点字ブロックがなければ、視覚障害者は、踏切の警報器の音が頼りとなる。しかし、奈良県の事故で死亡した女性は、踏切近くにいることは認識していたが、踏切の外側にいると思い込み、列車にはねられたとみられている。

 改定後の指針では、点字ブロックを「踏切の手前」だけでなく「踏切内」にも設置し、判別できるようにすることを求める。このうち踏切内のブロックのデザインは、既存のものがないため今後検討する。

続きは↓
読売新聞オンライン: 踏切内にも点字ブロックを…視覚障害者の死亡事故受け国交省が指針改定.
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220608-OYT1T50196/