さくらんぼテレビ 6/14
https://www.sakuranbo.co.jp/news/2022/06/14/2022061400000005.html

山形地裁で司法修習をしていた男性が、「手書きの作業」を強いられ右腕の痛みが悪化したとして、国に対し約140万円の損害賠償を求めた裁判が始まりました。

訴えを起こしているのは、山形地裁で司法修習をしていた山形市の男性です。

訴状などによりますと、男性は今年4月8日の午前10時から午後3時まで、山形地裁で行われた司法修習の一環で、刑事事件についての試験の答案を「手書き」するよう指示されました。

男性は長時間にわたり手書き作業をしたことで、首から右腕にかけての痛みが悪化し、治療に2カ月間かかったと訴えています。

また男性は、答案を手書きしなければ「法曹」と呼ばれる裁判官や弁護士、検察官にはなれないことから、手書きかパソコンで書くかが選べないことは「職業選択の自由」に違反していると主張しています。

さらに、実際の法曹実務はパソコンで行われていて手書きで行うことはほとんどないことから、手書きの指示は合理性が無いとも主張しています。

きょう山形地裁で開かれた第一回口頭弁論で、原告側は、国に対し、手書きを強いられたことによる精神的苦痛の賠償金など、あわせて140万円あまりを支払うよう求めました。

これに対し、被告である国側は請求の棄却を求め、争う姿勢を示しました。

詳しい反論は後日行うとしています。

次回の裁判は9月13日に行われます。