先月の貿易統計は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が2兆3800億円余りの赤字と、5月としては過去最大の赤字額となりました。貿易赤字は10か月連続で、原油などのエネルギー価格の上昇を背景に、1か月の輸入額も初めて9兆円を超えました。

財務省が発表した先月の貿易統計は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が2兆3847億円の赤字と、比較可能な1979年以降、5月としては過去最大の赤字額となりました。

貿易赤字は10か月連続です。

去年の同じ月と比べて、輸出額は15.8%の増加だった一方、輸入額が原油やLNG=液化天然ガスなどのエネルギー価格の上昇を背景に、48.9%の大幅な増加となったためです。

輸入額は、円安によっても押し上げられ、1か月として初めて9兆円を超え、9兆6367億円でした。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻でエネルギー価格が高止まりしているうえ、円安も進んでいることで、貿易赤字が長期化するのではないかという指摘もあり、財務省は「今後の動向を注意深く見ていきたい」としています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220616/k10013674171000.html