https://news.yahoo.co.jp/articles/027fbde5158aac73c0a88dfb91dcc0a44b48c03b
※リンク先に動画あり

 およそ2200年前、弥生時代中期の暮らしや文化がわかる遺物で、「顔に4本の入れ墨が入った弥生時代中期の土偶」が、
四国で初めて高知県香南市の遺跡で出土しました。

香南市野市町(のいちちょう)の北地(きたじ)遺跡で出土したのはおよそ2200年前、弥生時代中期の土器や石製品などです。
香南市教育委員会が2年にわたり続けている発掘調査で、北地遺跡には弥生時代中期の集落があったことが確認されています。

特に今回、四国で初めての出土となったのが、「顔に4本の入れ墨が入った弥生時代中期の土偶」です。
横幅2.3センチ、高さは4.6センチです。頭部の骨格から女性とみられ、目の下の4本の入れ墨は当時、祭祀などの文化があったと推測できるということです。
ほかにも波の文様が施された貯蔵につかうツボや稲を刈る石包丁なども出土し、当時の暮らしぶりや文化を知る貴重な手がかりとなりそうです。

(香南市文化財センター埋蔵文化財調査員 横山藍さん)
「どういう風に出土したのか、どういう入れ墨が入っているのか類例を調べることで今回の土偶の性格付けに迫っていきたいと思う」

北地遺跡出土の遺物は香南市文化財センターで9月30日まで展示されています。