東京都北区の特別養護老人ホーム「浮間こひつじ園」で入所者の女性が殺害された事件で、殺人容疑で全国に指名手配された同施設の介護職員、菊池隆容疑者(50)=東京都板橋区=が、駅の防犯カメラの画像などから北海道に逃走したとみられることが捜査関係者への取材で判明した。警視庁捜査1課は北海道に捜査員を派遣して行方を追っている。

 捜査関係者によると、菊池容疑者は17日朝、JR盛岡駅(盛岡市)から北海道新幹線に乗り、新函館北斗駅(北海道北斗市)で降車したとみられる。その後、同駅から17日午前11時10分発の函館行き電車に乗り込む姿が防犯カメラで確認されたという。


 菊池容疑者は15日深夜から16日未明に、入所者の山野辺陽子さん(92)に暴行を加えて殺害した疑いがある。捜査1課によると、事件直後にタクシーや電車で都内や東京近県を移動。コンビニエンスストアなどで約90万円を引き出したことも判明している。

 菊池容疑者は身長約180センチでがっちりした体格。盛岡駅の防犯カメラにはハット帽に青色の長袖、黒っぽいズボンで暗い黄緑色のリュックサックを背負う姿が映っていた。情報提供は赤羽署(03・3903・01XX)へ。【鈴木拓也、木原真希、岩崎歩】

毎日新聞 2022/9/24 19:12(最終更新 9/24 19:12) 518文字
https://mainichi.jp/articles/20220924/k00/00m/040/238000c