日本の観光地やトレンドを発信する外国人インフルエンサーの発信は、訪日客(インバウンド)の人気スポットを左右するほど影響力が大きくなっている。フェイスブックで約27万人のフォロワーを抱えるタイ人のバードさん(38)は、9月下旬に2年半ぶりに来日。水際対策が11日から大幅に緩和されることで高まる訪日旅行への期待感やニーズを聞いた。

 ――27万人のフォロワーに向けて、どのようなことを発信しているのですか。

 「2012年から、訪日旅行の魅力を伝えるウェブサイト『Tiewyeepoon(ティアオイープン)』で発信しています。サイト名はタイ語で『日本旅行』の意味です。SNSではフェイスブックがメインで、フォロワーは開設から3年で20万人まで増えました」

 「日本の自治体や観光地から招待を受ける代わりに情報発信する『ファムトリップ』に呼ばれることが多く、コロナ前は毎月のように来ていました。来日回数は50回を超えています」

 ――今回はどんな目的で訪日したのですか。

 「フォロワーの75%は女性です。25~35歳が多いのですが、日本のかわいいキャラクターの人気が高く、関連のスポットや展示を巡って紹介するのが目的の一つです」

 「今回は埼玉県川口市で『ちびまる子ちゃん』、東京・六本木で『セーラームーン』の期間限定の展示を、東京スカイツリーでは『すみっこぐらし』のイベントを見てきました。また、『ドラえもん』のグッズストアが東京のお台場にできたことを発信しました。タイ人受けの良さそうなスポットは広がっています」

 ――フォロワーからはどのよ…(以下有料版で,残り1009文字)

朝日新聞 2022年10月11日 7時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQBB6WWLQB8ULFA00F.html?iref=comtop_7_06