ウクライナの治安機関「ウクライナ保安庁」(SBU)は23日、ロシアに軍事装備を違法に供給したとして、ウクライナの世界的航空エンジン企業「モトール・シーチ」トップのボグスラエフ氏と同社幹部を反逆罪で拘束したと発表した。ウクライナメディアが伝えた。

SBUによると、ボグスラエフ氏らは露国営軍事企業と共謀し、「東アジアや中東、欧州に供給する」との名目で、モトール・シーチの戦闘ヘリ用エンジンを輸出。しかし実際は、エンジンは露軍に供給されていたという。

モトール・シーチを巡っては、50%を超す株式が中国企業に取得されていたことが2020年までに発覚。中国による軍事技術の取得を警戒する米国は中国企業に制裁を発動した。ウクライナも昨年3月、中国による買収を阻止するため、モトール・シーチの国有化を決定した。

産経新聞 2022/10/24 09:27
https://www.sankei.com/article/20221024-EJBMDZSDIFOOXLQL2GTIWQGR4Y/