先の中国共産党大会で改正された「党規約」に中国軍を世界一流の軍隊に築き上げるという文言が盛り込まれたことを踏まえ、中国国防省の報道官は装備や戦略の増強を加速させる考えを強調しました。

今月開催された中国共産党大会では党の最高規則に当たる「党規約」が改正され、中国軍について「世界一流の軍隊に築き上げる」という文言が新たに盛り込まれました。
これに関連して中国国防省の譚克非報道官は27日、コメントを発表し、軍の創設から100年となる2027年までに装備や戦略を増強する目標の実現に向けて「世界一流の軍隊の建設を加速させる」と強調しました。

習近平国家主席は党大会で「世界一流の軍隊を早期に作り上げることは社会主義現代化強国を建設するうえでの戦略的な要請だ」と述べ、軍事力の増強を急ぐよう求めていて、中国国防省としても習主席の方針を徹底させる考えを示した形です。

また台湾情勢を巡って譚報道官は日本とアメリカに対し「中国の内政に干渉している」などと名指しで批判したうえで、とりわけ日本に対しては「軍事分野で言動を慎むよう促す」と述べ、強くけん制しました。

NHK NEWS WEB
2022年10月28日 4時51分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221028/k10013872811000.html