福島県郡山市大平町の市道で2日夜に車同士が衝突し、軽乗用車に乗っていた4人が死亡した事故で、乗用車が軽乗用車の左後方側面に衝突したとみられることが3日、郡山署への取材で分かった。同署は、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで現行犯逮捕した福島市泉字長滝前、会社員の男(25)の前方不注意が事故の原因だった可能性もあるとみて調べている。

 同署は同法違反(過失致死)に切り替えて捜査しており、男は「申し訳ないことをした」などと容疑を認めているという。また、軽乗用車の所有者やその家族と連絡が取れておらず、同署が死亡した4人の身元の特定を急いでいる。

 軽乗用車と乗用車は出合い頭に衝突し、軽乗用車が横転、炎上した。同署は衝突後、軽乗用車からガソリンが漏れ、引火した可能性もあるとみている。

 現場は、軽乗用車が走行していた道路に中央線があり、優先道路だったという。近くに住む70代男性は「スピードを出す車も多いのであまり通らないようにしていた。4人も亡くなるなんて信じられない」と驚いた様子だった。

福島民友新聞 2023年01月04日 08時40分  
https://kahoku.news/articles/20230103khn000038.html