※2023/01/14 17:43
読売新聞

 京都大霊長類研究所(解体)での研究資金の不正支出問題を巡り、京大がチンパンジー研究の第一人者・松沢哲郎元所長(72)(懲戒解雇)らを相手取り、2億円の損害賠償などを求めて京都地裁に提訴していたことがわかった。提訴は昨年10月28日付。

 訴状によると、2010~12年度、松沢氏を代表とする研究が、国の選定で日本学術振興会の補助金交付の対象となった。しかし、チンパンジーを飼育する研究用ケージの一般競争入札で、仕様策定に直接関与した業者が、その後の入札に参加したのは入札妨害にあたるとして、同振興会は、補助金交付決定の一部取り消しと返還命令を出した。入札は別の業者が落札した。

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