鹿児島市で11日、ジェンダー(社会的性差)を助長する表現をテーマにトークイベントがあった。パネリストは
日常生活や職場で何げなく使われる言葉に無意識の偏見があると指摘。「メディアは表現に細心の注意が必要だ」と訴えた。

 全国の記者が執筆した「失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック」(小学館)発行を記念し
新聞労連などが企画。約90人が参加した。

 ファッション誌編集長を務めた小学館の福田葉子さん(52)=鹿児島市出身=は「女性は輝いているべきだと
かつては雑誌が押し付けていた」とメディアが性別像を作ってきたことを問題視。南九州ファミリーマートの
飯塚隆社長(62)は食事は母親が作るものと決め付けるようなブランド商品名を消費者の指摘で変えたことを紹介した。

 鹿児島大学法文学部の原田いづみ教授(57)は「言葉は時に暴力になる」と指摘。南日本新聞社の五反田和美記者(33)は
職場の不平等を尋ねたアンケートで「お茶くみは女性の仕事」との回答が多かったことを挙げ、「女性は補佐的というイメージが
背景にある」と述べた。

ヤフーニュース 南日本新聞  3/11(土) 22:15配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/c659b9b0714fd76e50a183fec4897e1f540ff76c