ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領(2023年5月25日撮影)
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【AFP=時事】ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領は26日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との電話会談で、6月14~17日に開催されるサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)への招待を辞退した。

 ルラ氏は「SPIEFへの招待に感謝し、今はロシアに行くことができないと伝えた」「しかし、ブラジルはインド、インドネシア、中国と同様、ウクライナ紛争の和平実現に向けて両陣営と対話できることを再確認できた」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 ウクライナ紛争をめぐり、多くの西側諸国はウクライナに軍事支援を行い、ロシアに経済制裁を科しているが、ルラ氏は自らを調停者と位置付け、同紛争の解決に向けた多国間グループの創設を目指している。

 ルラ氏は22日、日本でウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領との会談が実現しなかったことについて、「いら立った」と語った。さらに、ゼレンスキー氏もプーチン氏も和平を望んでいないようだとし、「双方ともに戦争に勝つのは自分たちだと思い込んでいる」と指摘。現段階でゼレンスキー氏と会談する意味はないとの認識を示した。

 ルラ氏は昨年も、ゼレンスキー氏はウクライナ紛争について、プーチン氏と同等の責任を負っていると発言し、非難を浴びた。

5/27(土) 10:04配信
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