神奈川県内の人口、19カ月ぶり増加 前年同月比 コロナ影響和らぎ国内外から転入 県4月時点
2023年6月10日 07時02分  東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/255859?rct=metropolitan


神奈川県は、県内の4月1日時点の人口が922万2108人と、前年同月比で979人増加したとする推計を発表した。県内全体では、2021年から人口減少局面に入っており、前年同月比で増加するのは19カ月ぶり。男女別では、男性が2066人減った一方、女性が3045人増えた。

◆男性減り女性増える

前月比では5154人増。出生から死亡を引いた自然増減は4112人の減だったが、転入から転出を引いた社会増減が9266人増だった。前月比の増加数が多かったのは横浜市南区(900人増)、川崎市多摩区(851人増)、横浜市港北区(840人増)など。減少数が多かったのは、横須賀市(1515人減)、相模原市緑区(283人減)、横浜市都筑区(197人減)など。

県によると、県内人口は前年同月比で21年10月から減り続け、昨年11月から減少幅は鈍化していた。県は新型コロナウイルスの影響が和らぎ、国内外からの県内転入者が増えたことによる増加と分析。ただ、「減少のトレンドは変わらないだろう」とみている。

一方、国は外国人の在留資格「特定技能2号」の分野を拡大する方針で、県国際課は「制度が整備されれば、定住外国人が増えることも予想される」としている。

なお、5月1日時点の県内人口は923万4566人で、前年同月比394人増となった。(志村彰太)