読売新聞 2023/06/18 13:16
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230615-OYT1T50273/

学校法人「追手門学院」の職員研修で「腐ったミカン」と言われて退職を迫られたなどとして、元職員の男性ら3人が学院側に損害賠償などを求めた訴訟で、
学院側は15日、地裁の非公開手続きで、2人の地位確認請求を受け入れる「認諾」をした。
もう1人についても4月に認諾しており、原告全員の職員の身分が確認された。

訴えによると、3人は40~50歳代。2016年の研修で外部講師から「あなたのような腐ったミカンは置いてはおけない」と退職を求められ、
学院幹部からも退職を迫られ、うつ病を発症して休職。それぞれ20、21年に退職扱いとされ、22、23年に労災認定を受けた。

学院側は書面で「紛争の長期化を避けるために認諾した」と説明。
退職強要の慰謝料など約3600万円の損害賠償、退職扱い後の賃金支払いの請求については引き続き、争う姿勢を示している。