※2023年6月30日 08:55

 岐阜県警関署管内で6月に入り、トウモロコシの盗難が連続で発生した。21日には農産物直売所「ふる里農園美の関」(関市大杉)の農場で50本が盗まれた。農園の職員らは「愛情を込めて育てた物を盗むなんて許せない。自分たちの問題だけではない」と憤りを見せる。

 「実が不自然なもぎ取られ方だった。動物の仕業ではないのも分かった」。農園露地担当の男性(24)らが21日朝、収穫のため畑に入ると、普段とは違い雑に実が取られていた。獣であれば食べかすを残すため、人の犯行と判断。関署に通報した。「のべつ幕なしというより、選別して取ったことがうかがえる。もう二度と起きてほしくない」と話した。

 農園のトウモロコシ畑は約2・4ヘクタールで3品種8万本を栽培。収穫まで約3カ月かかり、これからが最盛期。農園責任者(76)は「ようやく販売というところでの被害」と憤る。粟倉元臣社長(76)も「被害を公にすることを迷ったが、警告の意味もある。近くの東田原地区の農家も被害に遭っていると聞いた。自分たちだけの問題ではない」と話した。今後は関署と相談しながら、防犯カメラの増設を検討する。

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