※7/7(金) 8:51配信
週刊SPA!

 安倍晋三元首相が神になる。先日、週刊誌で報じられた安倍元首相を祀る神社が建立されるという情報が話題を集めている。
 この神社を計画しているのは、奈良県吉野郡にある吉水神社の佐藤素心宮司。本人のブログによれば神社は「安倍神像神社」別名「白樺神社」の名称で長野県下伊那郡阿南町に建立、一周忌となる7月8日には神社建立除幕式と慰霊祭を行うとしているのだ。

個人を神社に祀っても問題ない
 この神社に対して、意見は様々だ。SNS上では「絶対に参拝する」「うちにも分霊を勧請したい」と歓迎する人から「さすがにおかしい」「カルト大国ニッポンの闇は深い」と批判する意見が相克している。ともあれ、日本国憲法で信教の自由が認められているので、個人を神として祀っても問題ないのは大前提である。

 実在の人物が死後、神社で祭神になっているのは日本では当たり前にみられるものだ。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康はいずれも祭神になっている神社がある。それどころか、メジャーな戦国大名はたいてい祭神として神社に祀られている。

 明治以降でも、乃木希典夫妻を祀る乃木神社や、東郷平八郎を祀る東郷神社はよく知られるところ。さらに、三重県鈴鹿市の椿大神社にはパナソニックの創業者である松下幸之助を祀る社がある。生前は「経営の神様」と賞讃された人物が、祭神になっているというわけである。

対馬には「キリシタンを祀る神社」も…
 それだけではない。長崎県の対馬にある今宮若宮神社の祭神は小西マリアである。由緒によれば、戦国大名・小西行長の娘であるマリアは、対馬の大名・宗義智に嫁いだ。しかし、関ヶ原の戦いの後に彼女は離縁され、長崎に移り神に祈る生活を送り世を去ったという。その霊魂を慰めるために建立されたのが、この神社というわけだ。

 名前の通り、彼女はキリシタン(キリスト教徒)である。なのに、神社の祭神にするとは、神道とは本当になんでもアリなのか……?

 ならば「死ねば、みんな神様」という理屈で、志のある人が手塚治虫神社とか、マイケル・ジャクソン神社とか建立してもいいのだろうか。 

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