[フェニックス 18日 ロイター] - 異常な熱波に見舞われている欧米各地では18日に気温が一段と上昇し、世界気象機関(WMO)が超高温による死亡リスクが高まっていると警鐘を鳴らしている。

アリゾナ州フェニックスは19日連続で日中の最高気温が摂氏43度を超え、従来の最長記録だった18日連続を上回った。さらにこの日の最高気温は47度を記録。地元気象当局の担当者は、少なくともあと5―7日間は地域一帯で40度台後半の高温が続くとの見通しを示した。

夏の旅行シーズンのピークを迎えた欧州にも熱波が容赦なく襲いかかっている。WMOは、北半球でこれから熱波が一段と猛威を振るうと予想した。昨年は熱波により、欧州だけでも推定で6万1000人が死亡したとみられる。

欧州連合(EU)はイタリアの大半の地域とスペイン北東部、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部、モンテネグロに異常高温警報を発令した。

イタリアの首都ローマも気温が40度を突破、観光客らが涼を求めて「トレビの泉」などに入ったり、コロッセオの外に設置された巨大扇風機の下に集まったりしていた。

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