ニューメキシコ州アルバカーキのサンディア国立研究所とテキサスA&M大学の材料科学者らが、銅およびプラチナについて研究している最中に「偶然にも」自己修復能力を持っていることを発見したと科学誌「Nature」に報告した。

研究者らは、非常に小さなプラチナと銅のサンプルにおけるナノスケールの疲労クラックの成長に焦点を当てた実験中に、この現象を発見した。実験では透過型電子顕微鏡を使用して、200回/秒のペースで材料の表面に電子線を微細に照射し、予想通りに小さな亀裂が形成され、次第に成長するのが観察できた。ところが、その後40分足らずのあいだに、金属が自律的に亀裂を埋め、元のように戻ってしまったことから、研究者らは驚いたという。

実験が行われた米エネルギー省のサンディア国立研究所のスタッフサイエンティスト、ブラッド・ボイス氏は、「実験の目的は、金属の疲労荷重に関連する機械的プロセス、特に結晶粒界移動の現象を観察することだった」と述べ、「つまり、もともとはこのような自己修復を見ようとしていたわけではなかった」としている。しかし、「それを見たあとは、私たちは修復プロセスをくわしく観察するために意図的に実験を繰り返した」と続けた。

そして予想では、「金属の亀裂は、もっぱら大きくなることがこれまで予想されていた。亀裂の成長を説明するために私たちが使用する基本方程式の一部でさえ、そのような治癒プロセスの可能性を排除している」(以下省略)
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ソース/Gadget Gate
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