中国の地方政府が中小銀行救済のための資金調達を急増させている。1〜7月に発行した特別債の合計額は2022年通年の2.3倍に達した。不良債権処理は銀行経営を圧迫しており、公的資金を注入してでも金融リスクを抑え込もうと躍起になっている。

地方政府が発行するのは「専項債」と呼ぶ目的を限定した特別債だ。国内の商業銀行が買い手で、発行利率は2%台半ばの10年物国債金利に一定の利率を上乗せしている。地方政府...(以下有料版で,残り1206文字)

日本経済新聞 2023年8月20日 19:00
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