サンマはもはや高級魚? 水揚げ減 小ぶりになった 変わるおすすめの食べ方とは
2023/10/22 09:00 産経新聞
https://www.sankei.com/article/20231022-YIYEFIJWTFJJNFXK6OXXC22ZSY/


秋の味覚、サンマ。昨年は水揚げ量が最盛期の20分の1にまで落ち込み、価格が高騰。食卓から遠のいた感がある。小ぶりになったともいわれる今、定番の塩焼きよりもおすすめの食べ方があるという。

1尾213(税抜き198)円。東京都青梅市のスーパーマーケット「ベイシア青梅インター店」の店頭に9月下旬、やや小ぶりのサンマが並んだ。近所の70代の女性は、パックを手に取り、わずかに逡巡(しゅんじゅん)した後、そっと元に戻した。

「秋といえばサンマ。当たり前に食べていたのに、高すぎたり小さくて細すぎたりで、ここ数年は一度も食べていない。今年こそはと思って見にきたのに」

この日の鮮魚コーナーの目玉商品で、じっと眺めたりパックを手に取ったりする人は少なくないものの、すんなり買い物かごに入れてはもらえない。

同店の鮮魚担当、長井克弥さん(33)は「5年前までは1尾78~98円で売っていたうえに、そのころよりも魚が小さく細くなっていて、割高感があるのだと思う。庶民の味方の大衆魚だったサンマが、今では高級魚になってしまった」と肩を落とした。
少なく小さく

サンマの水揚げ量は、令和に入り激減した。全国さんま棒受網漁業協同組合(東京都港区)の調べでは、最盛期の平成20年には34万3225トンあった水揚げ量が、令和元年以降は5万トンを切る落ち込みぶり。4年は過去最低の1万7910トンだった。

近年はサイズも小ぶりだという。サンマを主に扱う水産加工会社「上野台豊商店」(福島県いわき市)の上野台優社長(47)は「平成の時代まで1尾150~160グラムあったが、令和以降は120~130グラムになり、昨年は110~120グラムまで小さくなってしまった」と明かした。


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