※11/8(水) 7:45配信
熊本日日新聞

 台湾積体電路製造(TSMC)が進出した菊陽町と周辺地域で、地元の商店が地価高騰の余波を受けている。住宅や店舗の用地需要が急激に高まる中、数倍の賃料引き上げを提示され、姿を消す店も出ている。

 「急ではありますが、閉店させていただきます」

 菊陽町津久礼の旧国道57号沿いで23年間、親しまれてきた青果店「フレッシュパーク」は、交流サイト(SNS)でそう報告し、9月末で営業を終えた。

 新鮮さと安さが自慢の地域密着店。果物を使ったソフトクリームも話題を呼び、行列が連日できるにぎわいの中、突然の閉店だった。大津町の主婦(60)は「週1で来ていた。お客さんも多いのに何で」と残念がった。

 店主の森田賢一さん(52)は3月、借りていた店の敷地が地主から不動産業者に渡ったと知らされた。

 その後、業者から「地価が高騰している」と借地料の値上げを持ちかけられた。覚悟を決め、2倍になっても払える資金を確保したが、業者は「隣の土地はもっと高い。2倍では釣り合わない」。3・5倍を提示され、「さすがに払えない」と天を仰いだ。

続きは↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e90343b8aaea72c9fc07e5f69cf89f66de9358b