※2023/12/23 13:30
朝日新聞

 約800年前の鎌倉時代から続く滋賀県守山市の「勝部の火まつり」(県選択無形民俗文化財)に、女性が初めて参加することになった。祭りを支える「松明(たいまつ)組」が後継者養成の教室を開き、それに参加した小学生4人。「伝統がある祭りで、初めての女性が私たちということを誇りに思います」と話している。

 土御門(つちみかど)天皇(在位1198~1210年)が重い病にかかった。占師に相談すると、原因は近江にすむ大蛇。勝部神社で天皇の回復を祈り、現れた大蛇を退治して焼き払ったところ、天皇の病気が治った――。

 この言い伝えから、勝部神社では、大蛇の胴体に見立てた松明を燃やし、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈願する火まつりが始まったとされる。

 祭りは、毎年1月の第2土曜の夜。12基の大松明が一斉に点火され、中学1年生から34歳までの松明組若衆が、ふんどし姿でかねや鼓を打ちながら、大きなかけ声とともに乱舞する。女人禁制とされ、これまで女性は参加していなかったという。

 市内の子どもたちに火まつりのことを伝え、将来は担い手になってもらおうと、松明組は今年5月から「伝統文化親子教室」を5回開催。大松明の先に付ける菜種がら作りなどに取り組んだ。10組の親子が参加し、10人ほどの子どもの中に女子が4人いた。

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