東九州新幹線の早期整備を目指す取り組みです。
河野知事らが国土交通省に新幹線開通に必要な整備計画路線への格上げを要望しました。

29日は福岡県、大分県、鹿児島県、北九州市で構成する東九州新幹線鉄道建設促進期成会が国土交通省を訪ね、会長の河野知事が国土交通省の小鑓隆史大臣政務官へ要望書を手渡しました。

(大分県 佐藤 樹一郎 知事)
「今の整備新幹線がほぼ終了に近づいているということで、次の段階に進まないといけないという機運が国全体でもある。九州の中で新幹線が通っていないのが大分と宮崎ということになりましたので、ここをしっかり備えることによりまして、九州全体の発展のためにも大変重要だと考えております。」

2年前に西九州地域では九州新幹線が全線開業。

一方、東九州新幹線については1973年に基本計画路線に決定してからおよそ50年進展がなく、九州内でも東西で格差が生まれています。

(河野 俊嗣 知事)
「沿線自治体で力を合わせて、東西格差の広がりがあってはならない。さらには南海トラフの地震、津波にも直面しております。しっかりこうしたインフラ整備の重要性を国に訴えていきたいと思います。」

期成会では東九州新幹線の整備計画路線への格上げにむけた国による事前調査や、東九州新幹線にかかるおよそ2兆6700億円の財源確保などを求めています。

これまでに想定されてきた東九州新幹線のルートでは小倉から鹿児島までの380キロを1時間48分で結び、宮崎・大分は48分、宮崎・鹿児島は29分の想定です。

そして、現在この東側を通るルートに加えて大分県は九州新幹線の新鳥栖と結ぶ久大本線ルート、宮崎県は新八代と結ぶ九州横断ルートも検討しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8bc2b50bda07d9abe0e76f73b2605b2d3eef140c