目黒区長選は14日告示され、同日午前10時現在で、いずれも無所属で元都議の新人伊藤悠さん(47)=国民民主、都民ファーストの会推薦、現職の青木英二さん(69)、元区議の新人河野陽子さん(61)=自民推薦、IT企業社員の滝下隆行さん(41)、元都議の新人西崎翔(つばさ)さん(40)=立憲民主推薦=の5人が立候補を届け出た。

 区選挙管理委員会によると、区長選で候補者が5人になるのは、記録を公表している1975年以降で最多という。区長を5期務めた現職の実績や、議員として都政や区政に参画してきた新人への評価が問われる選挙戦になりそうだ。

 この日、各候補者は早速、街頭で支持を訴えた。伊藤さんは都議として小池百合子都知事と達成した事例を挙げ「都の財源も活かし、社会課題を解決していきたい」と述べた。青木さんは「皆さんの信託を受けての今日で、多選批判は当たらない」とこれまでの実績に自信を示した。河野さんは「母親や女性としての視点を生かし、区民に寄り添った区をつくりたい」と唯一の女性候補であることを強調。西崎さんは「古い政治ときっぱり決別する。人を中心に区政を組み立てていく」と主張した。
 投票は21日午前7~午後8時に区内38カ所で行われ、同日午後8時50分から碑文谷体育館(碑文谷6)で開票される。期日前投票は15~20日午前8時半~午後8時、区役所など7カ所でできる。4月13日現在の選挙人名簿登録者数は23万4583人。(中村真暁、渡辺真由子、長竹祐子)

東京新聞 2024年4月14日 17時58分
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