国際ロボット競技大会で追手門学院大手前中・高チームが部門優勝
6/3(土) 7:55配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170603-00000064-san-l27

 小中学生を対象にした世界最大の国際ロボット競技大会「ファースト・レゴ・リーグ(FLL)」のメカニカルデザイン部門で、追手門学院大手前中・高校(大阪市中央区)のロボットサイエンス部が1位に輝いた。メンバーは「優勝できたことは大きな喜びで、すごく価値ある大会だった」と振り返った。

 メンバーは、多田遥香さん(15)=高校1年、山本舞香さん(13)=中学2年、赤井恒太君(14)=同3年、中本才門君(13)=同2年。2月に東京で開かれた日本代表を決める全国大会で、英語のプレゼンが高い評価を受け、特別枠で世界大会への切符を手にした。

 世界大会は米国・アーカンソー大で5月18日から4日間、開かれ、米国、日本、スペイン、ブラジル、カナダ、韓国、イスラエルなど10カ国から68チームが実技やプレゼンテーションなどを競った。生徒たちはデンマークの玩具メーカー、レゴ社製の部品を活用してつくったオリジナルロボットで、大会のテーマ「動物との共存」に沿ったミッション(特命)に挑んだ。

 メカニカルデザイン部門では、4人がプログラムを指示するベースロボットと4タイプのロボットの機構や性能などを紹介。連係動作や直進性に優れ、競技コートの隅々に至るまで誤差なくミッションをクリアできるメカニズムが高く評価され、優勝した。

 プログラミングの腕前などを競う実技は、全国大会や練習用とは違ったコート環境(壁の高さや素材)などに戸惑い32位に終わったものの、観客からは「君たちは偉大だ」との声が飛び交ったという。

 キャプテンの多田さんは「メカニカルで優勝できたことは大きな喜びで、すごく価値ある大会でした」と笑顔。山本さん、赤井君、中本君は「他国のチームとの交流がとても楽しかった。競技では世界のいろんなアイデアロボットがみられて、大いに勉強になった」などと感想を述べた。

 今後は、国際ロボットコンテスト「ワールド・ロボット・オリンピアード(WRO)」のエキスパート競技に挑戦するという4人。8月に予選・大阪大会、9月に全国大会(東京)、11月に世界大会(コスタリカ)の開催が予定されている同コンテストに向け、「FLLでの体験を生かし、自信をもって臨みたい」と目を輝かす。