高校野球の開会式で熱中症か 埼玉
7月8日 14時20分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170708/k10011050011000.html

8日昼前、夏の全国高校野球埼玉大会の開会式が行われていたさいたま市の球場で、野球部員や観客の高校生など合わせて13人が熱中症と見られる症状を相次いで訴え、このうち1人が病院に搬送されて手当てを受けました。
さいたま市大宮区にある県営大宮球場では、8日午前11時から夏の全国高校野球埼玉大会の開会式が行われました。

大会を主催する埼玉県高等学校野球連盟によりますと、開会式が始まって1時間ほどの間に、グラウンドにいた野球部員や観客席の高校生など13人が、「気分が悪い」とか「頭が痛い」など、熱中症と見られる症状を相次いで訴えたということです。

このうち野球部員で高校1年の男子生徒1人が意識が混濁した状態になり、病院に搬送されて手当てを受けました。

開会式には156チーム、合わせて2800人余りの野球部員が参加していたほか、観客席には高校生や保護者などおよそ1万8000人が訪れていたということです。

気象台によりますと、8日のさいたま市は強い日差しが照りつけて気温が上がり、開会式が始まった午前11時には31度6分を観測していました。

埼玉県高等学校野球連盟は「この大会期間中、こまめに水分を補給するなどの熱中症対策を徹底するよう改めて周知したい」としています。
「いきなりバタンと倒れた」
開会式に参加した高校3年生の野球部員は、「開会式の行進でプラカードを持っていた女子生徒が力が抜けたような感じでいきなりバタンと倒れた。顔も白くなっていた」と話していました。
水戸の開会式でも熱中症か
また、8日午前、水戸市で行われた夏の全国高校野球茨城大会の開会式で、高校生5人が熱中症と見られる症状を相次いで訴えました。

「頭が痛い」などと熱中症とみられる症状を訴えたのは、野球部の選手の男子生徒1人と入場行進を先導していた女子生徒4人で、女子生徒のうち1人が救急車で病院に運ばれました。

大会の運営本部や消防によりますと、病院に運ばれた1人は意識はあり、残りの4人の症状もいずれも軽いということです。