完全養殖のクロマグロが食卓で身近になりそうだ。

 水産大手2社が11月以降に出荷を始める予定で、輸出も視野に入れる。乱獲で激減したクロマグロを保護する切り札としても期待されている。

 水産大手の「極洋」は、四国南西部の海上で完全養殖したクロマグロを、11月から国内の外食チェーンや百貨店の鮮魚専門店に販売する。輸出も視野に事業を拡大させていく。「色目も濃く鮮やかで、天然に引けを取らない赤身の品質」(広報)という。

 「日本水産」も今冬の初出荷を目指す。2018年度に500トン、19年度には1000トンの出荷を目標に掲げる。

 クロマグロの国内供給量は15年に約4万6000トン。輸入や養殖が多く、国内漁業者が取った天然クロマグロは約8000トンだった。

http://yomiuri.co.jp/economy/20171021-OYT1T50060.html