宇都宮市は、総務省の家計調査で昨年のギョーザ購入額が1世帯(2人以上)平均で4258円となり、
全国の県庁所在地や政令指定都市の中で4年ぶりに日本一になった。

30日に公表された家計調査の昨年12月分の速報値を加えて年間購入額を集計、浜松市の3582円を上回った。
3位は堺市3091円、4位は京都市3041円、5位は宮崎市2855円だった。

同日午前8時半すぎ、宇都宮市役所7階の観光交流課では、
職員が調査の公表時間に合わせて総務省ホームページの家計調査の結果を確認した。

同市は「順位にかかわらずギョーザを核としたまちづくりを進めている」として静観、特別なセレモニーはなかったが、
担当職員は「(市民として)当然うれしい。いけるかなと思ったのは11月の集計を見てから」と喜んだ。

池羽満課長は「競い合うというより、全国餃子(ギョーザ)サミット参加の地域などと一緒になってギョーザを盛り上げ、
まちづくりを進めたい」と話し、4〜6月に栃木県が対象となるJRグループの誘客事業「デスティネーションキャンペーン」や、
宇都宮を舞台にした映画「キスできる餃子」の公開に合わせて市のPRに力を入れる方針。

佐藤栄一市長は「順位に一喜一憂するもではないが、市民と積み重ねてきたまちづくりのたまものと考えている。
全国にPRできることはありがたい。引き続きギョーザを核とした観光振興を推進していきたい」とコメントした。

家計調査は全国約9000世帯を調査。
ギョーザはスーパーやテークアウト専門店などの総菜購入分が対象で、冷凍食品は含まれない。
ギョーザ専門店や中華料理店など店で食べる分も外食として含まれていない。

宇都宮市は、同調査で昭和62年にギョーザ購入額の統計が始まってから、静岡に1位を譲った平成7年を除き、長く1位を維持。
8年からは15年間連続1位だったが、23、24年は浜松市に1位を奪われた。

25年に3年ぶりに1位を奪還したが、26〜28年は浜松市が1位だった。
最近は両市の購入額が3位以下を大きく引き離している。

http://www.sankei.com/life/news/180130/lif1801300015-n1.html