http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180330/k10011384841000.html
刑務所などの劣悪な環境が社会問題となっている南米ベネズエラで、警察署の留置場で火災が起き収容者など68人が死亡し、警察の対応に不満を持った家族が警察署に押しかけて暴動に発展するなど、混乱が広がっています。
ベネズエラ北部カラボボ州にある警察署の留置場で28日未明(日本時間28日午後)、火災が発生し、司法当局などによりますと、逃げ遅れた収容者など68人が死亡しました。

出火原因は明らかになっていませんが、地元のメディアは人権団体の話として、脱走を図った囚人が看守から銃を奪おうとした際にマットに火を付けたことが原因だと伝えています。

さらに火災のあと、警察が情報を提供しなかったとして、不満を持った収容者の家族が警察署に押しかけて暴動に発展し、混乱が広がっています。

ベネズエラでは、刑務所の収容人数が定員を大幅に超え、一部の警察の留置場が代用されているほか、収容者に十分な食事が支給されないなど、劣悪な収容環境が社会問題となっていて、去年8月にも刑務所で大規模な暴動が起き37人が死亡しています。
3月30日 0時16分