http://www.sankei.com/smp/west/news/180615/wst1806150081-s1.html

 園児の大幅な定員超過や少量の給食が問題となり、認定こども園の認定を取り消された兵庫県姫路市の「わんずまざー保育園」(廃園)に通っていた男児(3)と両親が15日、元園長の女性(46)に慰謝料など約120万円を求めて神戸地裁姫路支部に提訴した。

 訴状によると、男児は平成27年4月に入園。昨年2月、元園長が定員46人を超えて約70人を受け入れ、保育士の数も水増しして姫路市に報告していたことが発覚したが、両親はこの実態を告げなかったことが違法と主張している。

 また、約70人に対して40人分程度の給食しか与えず、カレースプーン1杯分しか食べられない園児もいた。原告の男児はあまり体重が増えず、卵アレルギーへの配慮がなかったため、「児童虐待」とも言える不法行為だったとしている。

 こうした不適切な運営は、昨年2月に県と市が実施した抜き打ちの特別監査で発覚。同3月末に運営を終了し、同12月31日付で廃園となった。