https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201904/sp/0012272684.shtml

はしか流行 神戸で21人の患者確認 4月以降増
2019/04/24 21:50

 全国的に患者が急増する麻疹(はしか)。神戸市内でも今年に入り24日までに21人の患者が確認され、4月以降は特に増えている。市は「感染経路が分からない人が複数おり、今後、新たな患者の発生も考えられる」として、予防接種や症状、受診方法などの情報提供を強化している。

 医療機関が保健所に発生を届けた21人のうち、今月は15人に上った。患者が去った後の空間でも数時間は空気感染の恐れがあるなど感染力が非常に強く、15人のうち10人は感染原因が「空間共有」と推定されたり、患者の家族だったりした。残る5人は「不明」。

 患者の年齢は乳幼児から50代まで幅広く、ワクチン接種歴は「なし」や「1回」が大半。予防に最も有効とされる2回接種が1人いたが、子どもの頃に1回だけ接種していた30代男性が、家族の発症後に急いで2回目を打ったケースといい、市の担当者は「効果が出る前に感染していたのではないか」とみる。

 市は啓発ポスターを市内全医療機関に配布。担当者は「不安な場合は、救急相談ダイヤルの『♯7119』や各区の保健センターに相談してほしい」としている。(上杉順子)